第118回 京都大学丸の内セミナー
第118回 京都大学丸の内セミナー
わたしたちは社会生活を営む中で、思わず嘘をついてしまうことがあります。もう何年も全く嘘をついてない、という人はほとんどいないでしょう。何らかの利益を得るため、あるいは相手を傷つけないため、といったように、わたしたちは様々な理由で嘘をついたり、不正な行為に手を染めてしまうことがあります。 これまでの心理学の研究から、どういう場合に、そしてどういう特性の個人が嘘をつくのか、そのメカニズムが明らかになりつつあります。また、神経科学の研究からは、嘘や不正行為を生み出す脳のメカニズムについても、徐々に知見が蓄積されています。 本講演では、嘘と不正行為に関するこれまでの研究について、演者自身の研究成果も交えて紹介します。また「性善説」や「性悪説」といった、人間の本性に関する議論について、自然科学の視点を取り入れた考察を進めてみたいと思います。
【参考URL】
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2014/140806_1.html
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2018/180703_4.html